〒300-0334 茨城県稲敷郡阿見町鈴木4-170

Tel.029-888-8800

ペインクリニック内科

ペインクリニック内科のイメージ画像

ペインクリニック内科は、いわゆる「痛み」を専門に扱う診療科になります。担当するのは、日本麻酔科学会麻酔科指導医であり、日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医である副院長です。主に患者さまの症状や体の状態を多角的・総合的に診断し、薬物療法や神経ブロック等の治療を行って、痛みの症状の改善を図ります。

本来「痛み」とは、体に発症した病気やけがなどの障害を知らせるシグナルの役割を持っているものです。ただその中には痛みの原因が判明した後も、痛みが残り、慢性化してしまう場合があります。このような慢性化した痛みは、より強い痛みを引き起こすことがあり、他の部位に負担がかかることで、別の新たな痛みの引き起こす原因となってしまう場合もあります。

また慢性的に痛みを抱えていることで、それがストレス、あるいは精神的な苦痛となり、日々の生活の質の低下にもつながってしまいます。痛みは原因も様々ですし、患者さまそれぞれによって感じ方も違うなど、非常に複雑な仕組みを持っています。
当院では患者さま一人ひとりの身体的状況やライフスタイルを考え、症状の改善と生活の質の維持と向上を最終目標にして治療内容を選択しています。

ペインクリニック内科では
以下のような痛みに対する診療を行っています

  • 頭痛(片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛)
  • 肩こり
  • 五十肩(肩関節周囲炎)
  • 変形性肩関節症
  • ぎっくり腰
  • 頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 坐骨神経痛
  • 筋・筋膜性疼痛
  • 変形性膝関節症
  • 帯状疱疹後神経痛
  • 三叉神経痛
  • 顔面神経麻痺
  • 複合性局所疼痛症候群:complex reginal pain syndrome: CRPS
  • 手掌足底多汗症 他

帯状疱疹(帯状疱疹後神経痛)

帯状疱疹とは、赤い斑点や小さな水ぶくれ(疱疹)が、体のどちらか一方に、帯状に発生するものです。多くはピリピリとした刺すような痛みが伴います。原因となるのは水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスで、ヘルペスウイルスの一種です。もともとこのウイルスが体の中に潜んでいて、何らかの理由によって免疫力が低下し、皮膚の表面に現れて発症すると考えられています。

この水痘・帯状疱疹ウイルスは、子供のころに罹った水痘(水ぼうそう)のウイルスで、水痘が治った後も、同ウイルスは体外へ排出されずに神経節に潜伏し続けています。通常は免疫力によって抑えられていますが、免疫力が低下すると再び活性化し、帯状疱疹が発症します。免疫力が低下する主な要因として、「加齢」がありますが、過労や様々なストレスも原因となることがあるため、働き盛りの若い世代での発症も増えているとみられています。またがん治療などで免疫力が低下している場合も、発症の引き金となります。神経は左右別々に伸びているため、神経に沿って発症する帯状疱疹は、発症した神経が右であれば右に、左であれば左に集中して発疹・水疱と痛みが現れます。

帯状疱疹では、水疱が消えた後も強い痛みなどが後遺症として残る場合があります。これが発症から数ヵ月以上続くと「帯状疱疹後神経痛」と診断されます。同疾患ではウイルスによって傷つけられた神経が、過剰に興奮した状態となってしまうことで、長期にわたって痛みが続いてしまうのです。
症状としては強い痛みが大きな特徴で、チクチク、ピリピリといった電気が走るような痛み、触るだけで痛みを感じる(アロディニア)、かゆみ、感覚が鈍いような違和感(感覚鈍麻)などがあります。これらはウイルスが神経で炎症を引き起こすことが原因です。
帯状疱疹は神経の炎症を起こすため、耳の近くの神経で発症すると聴覚障害を、目の近くで発症すると視力障害を起こす危険性があります。また顔面神経で発症すると顔面神経麻痺を引き起こし、平衡感覚障害や味覚障害など様々な症状を引き起こす危険性があります。

治療としては、薬物療法が基本です。発症初期には抗ヘルペスウイルス薬の内服、痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤やステロイド剤などを使用します。痛みが治まらない場合は、神経ブロック注射を行う場合もあります。何よりひどい痛みを残さないことが重要ですので、なるべく早期に治療を開始することが重要です。

ペインクリニック内科における
治療について

薬物療法

ペインクリニックでの薬物療法として使用されるものは、消炎鎮痛剤としてロキソプロフェンに代表される非ステロイド系抗炎症薬やアセトアミノフェンなどがあります。また神経障害性疼痛等、消炎鎮痛剤が効きにくいとされているものには神経障害性疼痛ガイドラインに則った治療を行います。

ブロック注射

ブロック注射は、局所的に麻酔薬を注射することにより、痛みを「ブロック」する治療です。使用するのは局所麻酔で、効果は一時的なものですが、痛みにより興奮している神経や、血管や筋肉が緊張することで悪化している血流を一度改善することにより、痛みを増幅させている「悪循環」を断ち切ることができます。

ブロック注射の具体例

ブロック注射には部位や症状により、様々な種類があります。

星状神経節
ブロック
頸部の交感神経節へのブロック注射です。主に頭・顔面・頸部・肩・腕の痛みに対して行います。
トリガー
ポイント
注射
圧迫すると痛みが強い筋肉内の部分をトリガーポイントといいますが、同ポイントやその周辺に局所麻酔を注射するもので、頸部や肩、腰、背中の痛みに行います。
三叉神経
ブロック
顔面に痛みを引き起こす三叉神経痛などに行うものです。三叉神経の枝は第1枝~第3枝があり、痛みの症状をみながら注射を行う部位を選択します。
硬膜外
ブロック
背中から背骨の中に針を刺し、硬膜外腔(脊髄の外側の空間)に局所麻酔を注射するものです。頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、帯状疱疹の痛みなどに行います。
腕神経叢
ブロック
頸部や腋窩(脇)から針を刺し、神経のごく近い場所に局所麻酔注射を行うものです。頚椎症性神経根症や胸郭出口症候群などによる肩や腕の痛みに行います。
坐骨神経
ブロック
坐骨神経痛の治療として行うもので、臀部の深いところにある坐骨神経のすぐ近くに局所麻酔を注射します。
神経根
ブロック
硬膜外ブロックが有効でない場合、あるいは頚椎症性神経根症、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛などで原因となる神経が限定されている場合に行われます。

パルス高周波法

薬物療法やブロック注射で十分な効果が得られない場合にはトップリージョンジェネレーターTLG-10を使用しパルス高周波法を行います。
慢性腰下肢痛、頸部痛、肩関節痛や帯状疱疹後神経痛に対し、高周波電流を42℃以下で間歇的に通電することにより熱凝固を起こさせずに鎮痛効果を得る方法です。神経破壊をおこさず、侵襲の少ない治療法です。
繰り返し治療を行うことで徐々に効果があらわれます。

イオントフォレーシス

帯状疱疹後神経痛などの難治性疼痛や手掌足底多汗症の治療で用います。

TEL
029-888-8800
住所
〒300-0334
茨城県稲敷郡阿見町鈴木4-170
診療科目
一般内科・糖尿病内科・代謝内科・内分泌内科・ペインクリニック・婦人科・小児科・健康診断・予防接種・産業医
院長
宜保 英彦
副院長
宜保 恵里
アクセス
JR荒川沖駅 車で10分
関鉄バス
県立医療大学入口 下車徒歩1分
土浦駅西口から阿見中央公民館行き
または
荒川沖駅東口から県立医療大学行き
内科・糖尿病内科・内分泌内科 院長
診療時間 日・祝
8:30~13:00
15:00~18:00
:15:00~19:30
休診:水曜午前、土曜午後、日曜祝日
ペインクリニック内科(痛み)  副院長
診療時間 日・祝
8:30~15:00
:8:30~13:00 第2週、第4週のみ診療
休診:火曜、木曜、土曜午後、日曜祝日
婦人科
第1、第3土曜日
9:00~13:00
【事前予約制】
婦人科検診は平日可
(火曜日を除く)
小児科
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